アイスガード ig91は、雪道や凍結路面でのグリップ性能に優れたスタッドレスタイヤです。北欧の寒冷地を開発の場として生み出されただけあって、冬の厳しい路面条件下でも安定した操縦性を発揮します。
しかし、性能面での評価の高さだけでなく、価格の高さも特徴的です。「高性能だが高価格」というイメージが強いタイヤではあるものの、その実力は十分にコストパフォーマンスがあると実際に使用しているドライバーから支持されています。
この記事では、アイスガード ig91の基本性能、燃費への影響、寿命などのスペック面を中心に解説します。
この記事では、アイスガード iG91の基本性能、特徴、種類、価格帯や評判について紹介します
アイスガード ig91の基本性能や特徴について
アイスガード ig91は、スウェーデンのタイヤメーカーNokian Tyresが開発、販売しているスタッドレスタイヤです。雪や氷の路面でのグリップ力を高めるさまざまな工夫が施されており、北欧式の高い基本性能が売り物となっています。
アイスガード ig91はどこの国のタイヤ?
アイスガード ig91を開発・製造しているのは、 フィンランドのタイヤメーカーNokian Tyres です。Nokian Tyresはスタッドレスタイヤのパイオニアとして知られ、北欧の過酷な気候・路面環境こそ真の試練場と位置づけており、その哲学がアイスガードig91にも反映されています。
アイスガード ig91の燃費について
アイスガード ig91は、 燃費性能こそトップクラスではないものの、実用上問題ない水準を確保している と評価されています。グリップ力や制動性を重視したトレッドパターンやゴム配合が影響しているものの、空気抵抗や転がり抵抗といった点では従来の通常タイヤ並みのスペックを備えていることが燃費へのネガティブな影響を抑えています。
アイスガード ig91の寿命について
アイスガード ig91の公称寿命は、 通年装着を前提とした場合で5年間、冬季のみの使用であれば7年間 とされています。スタッドレスタイヤとしては長寿命な部類で、トレッドパターンの磨耗速度が遅く設計されていることが大きな要因です。ただし、使用環境や運転のしかたによっては想定寿命に達しないケースもある点には注意が必要です。
アイスガード ig91の種類や価格帯
アイスガード ig91には、サイズラインナップの違いこそあるものの、バリエーションと呼べるほどの車種専用品は用意されていません。
- iceGUARD iG91 for VAN(軽トラ向け)
- 価格帯:1本 8,000円~10,000円
- iceGUARD iG91(小型トラック向け)
- 価格帯:1本 10,000円~15,000円
iceGUARD iG91は、ヨコハマタイヤのスタッドレスタイヤブランドです。軽トラや小型トラック向けに販売されており、トリプルピラミッドサイプという溝設計により、雪道でのグリップ力が高いことが特徴です。
軽トラ向けのiceGUARD iG91 for VANは、1本8,000円から10,000円程度の価格帯です。小型トラック向けのiceGUARD iG91は、1本10,000円から15,000円程度となっています。
軽トラ向けと比較すると少し高めの設定になっています。
アイスガード ig91の実際の使用者からの評判やレビュー
ここからは、車種を限定せずにアイスガード ig91を使用しているドライバーからの評価やレビューを紹介していきます。実際の現場の声を参考に、このタイヤの長所や短所が見えてくるはずです。
雪道でのグリップ力を高く評価する意見が多い
アイスガード ig91への評価で最も多く見られたのが、 雪道や凍結路面での卓越したグリップ力 に関するものでした。スリップを感じることなく加速・減速・旋回ができると実感しているユーザーが多数派を占めています。北欧開発のタイヤらしい基本性能の高さがうかがえます。
乾燥路面での制動距離も通常タイヤ並み
一方で、アイスガード ig91に対し、乾燥路面でのブレーキング時の制動距離が通常のサマータイヤ並みであることを好意的に捉える意見もありました。冬用タイヤでは雪道を意識したソフトなゴムが使用されることが多いですが、アイスガード ig91は制動性能のバランスもある程度は取れているようです。
アイスガード ig91と他ブランドとの比較
アイスガード ig91 と他ブランドのスタッドレスタイヤを比較したテーブルは以下の通りです。
ブランド | 製品名 | 特徴 |
---|---|---|
ヨコハマ | アイスガード ig91 | – スタッドレスタイヤ – 冬用タイヤとして人気 |
ブリヂストン | ブリザックVRX | – スタッドレスタイヤ – 優れたグリップ力と制動力 |
ダンロップ | ウィンターマックス02 | – スタッドレスタイヤ – 雪道と氷道でのパフォーマンスに優れる |
アイスガード ig91 はヨコハマの冬用スタッドレスタイヤとして人気があります。
他の主要ブランドと比較すると、ブリヂストンのブリザックVRXはグリップ力と制動力に優れ、ダンロップのウィンターマックス02は雪道と氷道での性能が高い特徴があるようです。
アイスガード ig91を選ぶべき人、選ばなくても良い人
ここまで、アイスガード ig91の概要や実際の使用者の声を踏まえ、このタイヤを選択することをおすすめできる人とそうでない人の特徴を整理してみましょう。
選ぶべき人:冬の雪道走行を多くこなすドライバー
何よりも、 冬季に雪道や凍結路面での走行機会が多いドライバー にとって、アイスガード ig91は高いコストパフォーマンスを発揮できると考えます。
単にスタッドレスタイヤを装着するだけでなく、性能重視の本格的な冬タイヤを装着したい場合に適しているでしょう。
選ばなくてよい人:予算に余裕がないドライバー
一方で、タイヤ購入の際にある程度予算的な余裕がない場合は、アイスガード ig91より一段階下のスタッドレスタイヤを選択することをおすすめします。
冬の雪道走行こそ頻繁でないが冬タイヤの装着は必須、というケースに該当するでしょう。
まとめ
以上、アイスガード ig91について、基本性能から実際の使用者の評価まで幅広く解説してきました。高性能だが高価格というイメージが強いものの、雪や氷の路面で本領を発揮する実力は十分にあるタイヤだと判断できます。
冬の過酷な路面環境に対応できるタイヤを必要としているのであれば、コストパフォーマンスも含めて選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。